現地調査ツール

屋外での調査作業に用いられる主な電子機器にはノートパソコン、タブレットなどの小型のコンピュータ、デジタルカメラ、GPS、距離計等があります。屋外での調査作業ではGPSで現在の位置を地図上に表示し、調査項目の入力、調査対象の位置や形状の入力、調査対象を撮影してデジタルデータとして記録します。

電子機器を使って効率的に調査を行うためには調査の目的に合わせて作られたアプリケーションが必要です。アプリケーションを利用することで地図や図面、資料の閲覧を容易に行うことができるだけでなく、GPSの位置情報を組み合わせて利用することでカーナビと同じように調査経路の案内を表示することもできます。また、現地で調査中に調査データのチェックができるため、入力ミスや漏れを防ぐことができ、調査結果の品質の向上に寄与しています。さらに事務所に戻ってからの調査結果の整理作業が低減されます。

現地調査ツールとして調査で利用する電子機器は、タブレットが主流になってきています。タブレットは指で直感的に素早い操作ができることから屋外での調査作業に適しているといえます。

現地調査ツールは、家屋調査、環境調査、上下水道調査、構造物の点検、災害時の被災情報の収集などさまざまな現地調査で用いられ、電子機器の発達とともにより効率的な作業ができるよう多機能でより携帯性に優れた電子機器に変化しています。

(2015年11月18日 初稿)

English

Field survey tool

定義

現地調査ツールとは屋外での調査作業を効率よく実施するために利用する携帯性に優れた電子機器とアプリケーションの総称です。