警戒情報システム

広義の警戒情報は、事象に対して事前に注意をするための情報ですが、ここでは自然災害に関する警戒情報に限定しています。警戒情報システムとは自然災害の危険度を判定し情報を提供するシステムです。例えば、大雨などの情報から土砂災害や洪水災害の危険性をリアルタイムに判定し、一定の基準を超過すると警戒情報を各関係機関などに提供します。

身近な警戒情報として、気象庁と都道府県などと共同で発表する「土砂災害警戒情報」や「指定河川洪水予報」などがあります。これらの情報は「○○町で土砂災害の危険性が高くなっている」、「△△川が氾濫するおそれがある」など、大雨警報よりも具体的な情報となっています。警戒情報システムでは警戒情報とその補足情報(土砂災害危険度判定メッシュ情報や河川の水位情報など)を提供することによって市町村が避難勧告を発令したり、危険な地域を把握したりすることが出来ます。

みなさんも警戒情報システムを利用することによって、自主的に避難するための判断ができます。もしも、自分のいる場所で土砂災害警戒情報や河川洪水予報が発表または発表に該当するレベルに達している場合、そこが土砂災害警戒区域内や浸水予想区域であれば避難勧告が出ていなくても安全な場所に避難しましょう。

(2016年09月14日 初稿)

English

Alerting Information System

定義

市町村が避難勧告等を発令したり、住民が自主的に避難したりするための判断を助けるため、雨量や水位などから土砂災害や洪水氾濫についての危険度情報を提供するものです。