土砂災害警戒避難対策は、土砂災害から命を守るため、都道府県や市町村から住民に対して危険な場所や避難のタイミングに関する情報を提供するほか、”自分の命は自分で守る”という意識を定着させるために避難訓練や防災教育などを含めた総合的な対策を行います。
危険な場所の情報とは、土砂災害が発生したらどの程度の被害が発生するかを予想したものや過去に土砂災害が発生した地点を示したもので、ハザードマップと呼ばれています。避難のタイミングに関する情報とは、雨の降り方と過去に周辺で発生した土砂災害の記録などから土砂災害が発生する危険性を予想するもので、大雨警報や土砂災害警戒情報としてテレビ等で発表されます。
土砂災害から命を守る行動を取るためには、”自分の命は自分で守る”という意識を持つことが重要です。そのためには、土砂災害の危険が迫った時にどのような行動をとるのかを、個人や家族、隣近所で決めておく必要があります。防災教育では、土砂災害の危険性や安全な避難行動を説明し、隣近所で話し合う場を提供することで、家族や隣近所の状況に応じた避難行動計画の作成を支援します。
(2017年9月15日 初稿)