BCP策定支援

BCPとはBusiness Continuity Planの略語であり、直訳すると「事業継続計画」となります。具体的には、地震、洪水、火災等の自然災害やサイバーテロを含むテロ攻撃等、突発的な緊急事態において、組織の人材や設備等の資産が損害を被ることで、その中核をなす事業が長期間事業停止とならないよう、平時において予め発生しうる災害要因を評価し、損害の大きさ等を予見することで、必要な対策を事前にとっておくことを計画することを意味します。

たとえば中小企業BCP策定運用指針に基づく場合、企業のBCPに関しては、1)BCP基本方針の立案、2)BCP運用体制の確立、3)BCP運用サイクルの策定と運用、の3つのプロセスに分類して策定されます。BCPが発動される際にしっかり機能させる上で重要なポイントは、BCP運用サイクルの策定後にBCPのテスト(災害訓練等)や更新(事業計画の見直し)を組織的に実施し、BCP文化を根付かせることです。

日本においては2006年中央防災会議において、大企業や中小企業でBCP策定に関して具体的な目標設定がなされ、2011年の東日本大震災以降、その必要性について日本企業内でも強く認識されるようになり、昨今では多くの企業がBCPの策定を実施しています。BCPの策定及び運用は、緊急事態が発生した際に役立つことはもとより、平時においても経営状況の把握促進や、保険や融資の優遇措置待遇、さらに取引先等の社外からの信用力向上等、様々な側面で企業価値を向上させます。

参考文献
中小企業BCP策定運用指針

(2015年11月14日 初稿)

English

Support for the Business Continuity Plan Development

定義

BCP策定支援とは、自然災害やテロ等の事態が生じた場合に、企業が中核となる事業を継続的に操業できるよう、事前に緊急時の対応事項等を取り決めておくことを支援することです。