ビッグデータ

インターネットが急速に普及し、スマートフォンやタブレットを日常的に利用する人が増えました。日常的に利用されるSNSやブログ、動画サイトなどをはじめ、インターネットを介しているサービスを通して利用者の利用履歴などログデータが大量に蓄積されます。このようにビッグデータの特徴の一つに大容量性がありますが、データの量だけでなく、その性質にも特徴があります(総務省、2012年)。ユーザーに付属するデータの種類(ユーザー登録情報、インターネット閲覧履歴、位置情報など)が多岐にわたり、さらにデータのリアルタイム性(データが入力されて出力されるまでに時間的制約を求められること)が高いことも特徴の1つとして挙げられます。これらの特徴よりビッグデータは管理や処理が容易ではありませんでしたが、近年のコンピューター技術の発達によりビッグデータを解析することが可能となり、これまで予想が難しかった人の行動ルールやパターンなどが明らかになってきました。

例えば、ネット通販での買い物履歴やウェブサイトの閲覧履歴からその人の嗜好をコンピューターが自動的に分析を行います。この分析結果から、アプリケーション内で表示される広告などをユーザーに合ったものを表示させるなど企業のマーケティング活動にビッグデータは大きく寄与しています。

マーケティングだけでなく、様々な分野での利用検討が進められています。例えば気象の情報や過去の災害情報などのビッグデータを利用することで将来起こりうる災害の予測や防災分野に貢献することができます。

参考文献
総務省H24年度版情報通信白書
(2015年7月31日時点)

(2015年11月18日 初稿)

English

Big Data

定義

これまで一般的に利用されてきたデータ管理及び処理システムではデータ量が大きく、その発生頻度が多く、また様々な種類のデータがあるために扱いが容易でないデジタルデータを表す用語です。