CG/コンピュータグラフィックス

CGは、実写とは異なりノイズのない鮮明な画像を作成できることから映画やテレビの分野で多用されています。特に撮影セットを作る代わりにCGを使うことで大幅なコストカットが可能となり、この分野では広く普及するようになりました。最近ではCGの品質が飛躍的に向上し、実写との区別がつかなくなるほど写実性が高まっています。また、その写実性の高さから実写画像の加工や補正にも使われています。
近年、特にコンピュータの性能向上とも相まって3D-CG技術の発達は目覚ましいと言えます。映像の制作現場では、あらかじめCADソフトを使ってパーツの形状モデルデータを作成し、そのパーツの位置および姿勢を変更し、かつ、任意に視点を設定することで、あらゆる角度から見たCGを容易に作成することが可能になっています。また、形状表面の材質を考慮して、光が照射される経路を辿ることで、よりリアリティ性の高い映像を生成することができます。
CGは、フォトリアリスティックとノンフォトリアリスティックに大別することができます。前者は限りなく精密で写真と見間違うようなリアルなものを追求し、後者は逆にスケッチなどのような線画で描いたような画像を作成します。また、これまでは、映画のように事前に決められた映像を生成することが主流でしたが、ゲームやVR(仮想現実感)などでの利用が進み、リアルタイムに動的な映像を生成することが一般的になっています。

(2016年10月26日 初稿)

English

Computer graphics

定義

コンピュータグラフィックス(CG)は、コンピュータ上での何らかの計算を経て作成される画像のことを意味します。日本では、和製英語の「コンピュータグラフィック」や、単に「グラフィック」としても良く使われます。その省略形としてのが 英語表記の頭文字を取った「CG」が、表記上は最もよく使われています。CGは、主に3次元の立体形状の表現に特化した3D-CGと、2次元の平面的なイラストなどの2D-CGに大別されます。