正角図法

正角図法は地球上のどこにおいても角が等しく表現される投影法を指し、ごく狭い範囲で地表面上と地図上で形状が相似になるため相似図法とも呼ばれています。またこの投影法では縮尺が位置によってのみ変化し、狭い範囲では歪みが問題にならないことから、世界的にも広く使用されています。日本で測量座標系として利用されている地図投影法も正角図法です。しかし正角図法は地図上の外側に向かうにつれ面積が拡大されるため、同一地図において、正角かつ正積とすることはできません。

代表的な図法であるメルカトル図法は角度が正しく表現されていることから、海図や航空図に使用されています。また平射図法は極地方の航空図に利用されています。さらに横メルカトル図法は世界各国の地図で最も良く使用されている図法のひとつであり、日本の国土地理院発行の地形図測量座標系、UTM座標系等で使用されています。

(2015年11月18日 初稿)

English

Conformal projection

定義

正角図法は3次元立体(地表面)上と2次元平面(地図)上のどの角度も等しく表現される地図投影法を指します。